券売機コラム一覧

河北新報の【みやぎ仕事人列伝】に弊社(パルサー)が6/5・6/6の2日間にわたり紹介されました。の紹介ビジュアル
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河北新報の【みやぎ仕事人列伝】に弊社(パルサー)が6/5・6/6の2日間にわたり紹介されました。

河北新報の【みやぎ仕事人列伝】に弊社(パルサー)が6/5・6/6の2日間にわたり紹介されました。

■河北新報【みやぎ仕事人列伝】6/5掲載 【店も客も喜ぶ券売機を】

地元で注目を集めるビジネスパーソンにスポットを当てる「令和」の新シリーズ。2人目は自動販売機、自動券売機販売「パルサー」(仙台市)の阿部章社長(39)です。

◇人気ラーメン店ののれんをくぐると、出迎えたのはタッチパネル式の券売機。写真入りのメニューからお気に入りをタッチし、お金を入れてジジジジ…。食券が出て、席に案内された。「品名だけ書かれたボタンを押すより、写真入りの画面をタッチする方が選びやすい。お客さんの使いやすさはもちろん、店にとっては売れ行きが伸びる券売機を提案するのがわれわれの使命です」。静かな語り口に、券売機を通じて客のビジネスを成功に導こうという覚悟が宿る。「自動販売機JP」「券売機JP」をうたう自社サイトを通じ、全国に自販機、券売機を販売する。問い合わせは月平均200件。新設や修理はもちろん、スキー場のリフト券売機といった季節商品のレンタルなど、自身を含め人のスタッフで約600社を数える取引先のニーズに事細かに応じる。自販機や券売機は自社で製造しているわけではない。メーカー8社の製品を設置先の要望に合わせてカスタマイズ(改造)するのが主な仕事だ。メニューを写真入りにしたり、多言語で表示したり、スマートフォンによるキャッシュレス決済に対応したり。ニッチ(隙間)ビジネスで業界をけん引する。原点は実父が1989年に起こし、一人で切り盛りしていた自販機、券売機の卸売業だ。2008年、父が病で倒れ、28歳で跡を継いだ。主たる取引先が廃業し、4000万円あった年商が4分の1に激減するという逆境からのスタートだった。業界の予備知識がほとんどない中、「自販機、券売機のことでも、お店のことでも困っていることはないですか」とご用聞きに徹した。地道な歩みに光は差す。「もっと見やすく、もっと分かりやすく、もっと楽しくという市場の期待は小さくなかった。これはいけるという手応えがあった」。

『消費税も働き手不足もビジネスチャンス』

機器の設置や修理だけでなく、発注先のコンサルティングにも力を入れながら、客の「できたらいいな」を具現化。実績をこつこつ積み上げ、年商は昨年2億2000万円を超えた。ビジネスには逆風と思われがちな消費増税や、昨今の働き手不足も前向きに受け止める。「増税は新機提案のチャンスだし、人手不足はセルフレジなどの普及にはプラス。培ったノウハウとネットワークがあれば未来は明るい」。業界の風雲児は追い風に乗る。

■河北新報【みやぎ仕事人列伝】6/6掲載 【メニューにも助言・提言】

例えば、ラーメン店から自動券売機の注文を受けた場合、券売機のディスプレーに商品写真を載せて見やすくするのはキホンのキ。店の一押しメニューの注文ボタンを人の目が行きやすい左上に配する工夫も当たり前。さらに一歩踏み込んで、店のメニューや運営の在り方まで助言・提言するのがパルサーの流儀だ。「トッピングを全部乗せた豪華で高級な『松』と、最もシンプルで安価な『梅』の間に、『竹』に当たるメニューを用意すると、多くの人は竹を選ぶ」。従来、梅で満足していた客が仮に100円高い竹を注文するようになれば、1日100人でも年商はざっと300万円増。単に券売機を納入するだけでなく、これまでの販売データと消費者心理に基づく確かな提案で「自販機、券売機ならパルサー」との地歩を固めてきた。着想のヒントは、脱サラして家業を継いで間もないころの「発見」にある。職場近くのパン屋に通ううちに、時間帯によって商品の配置がかわっていることに気付いた。経営者に尋ねると昼前は総菜パンを、午後は菓子パンを目立つ場所に置いていると教わった。「券売機は時間でボタン配置は換えられないが、写真を配したりボタンを大きくしたり工夫はできる」。業界でも珍しいカスタマイズ(改造)に商機を見いだし、家業を継いだ2008年に1000万円だった年商を、この年で2億2000万円まで急成長させた。

『社員が人間的に成長出来れば、家族もお客様も幸せに』

経営で最も気を使っているのが、ゼロから15人まで増やした「一緒に働く仲間の成長」と言う。「お客さまのニーズを的確に捉え、最適な提案をするには確かなスキルと人間力が必要。能力だけでなく、心も磨けるように努めています」。朝礼で従業員にスピーチの機会を提供し、毎週月曜の朝は1時間、人間力を高める勉強会も実施。ビジネス書を読んで討論し、広い視野や論理的思考力を培う。さらに1人年間10万円を上限に資格取得やビジネススクールへの通学も支援。奨学金返済を抱えた新卒者には月2万円を支給するなど、「社員が人間的に成長すれば、その家族もお客さまも幸せになり、会社も伸びる」との理念を体現してきた。商品や食券などの販売業務を無人化することで成長してきた生業ながら、「人にしかできない仕事をしよう」と呼び掛ける。「何が課題なのかを感じ、解決策を考え、それをカタチにする。常に人間的成長が求められますが、やる気のある人には魅力的な会社になってきたと思いますよ」。マインドを共にする仲間と次代を切り開く。