「券売機」ではなく「売券機」じゃないの?
普段何気なく使っている券売機という言葉ですが、よくよく考えると「あれ?」と不思議に感じたりすることはありませんか?「売券」ではなく、どうして「券売」というんだろう、とふと思ったりすることがあるかもしれません。確かに、漢文的にいうと、「券売」機ではなく「売券」機のほうが正しい気もしますよね。
動詞、目的語が合わさった二字熟語の場合、「読書」「乗客」のように、熟語の作りからいうと動詞が先にくる場合が多いです。この原理からいうと、確かに「券売」機ではなく「売券」機の方が自然です。
明確な答えはありませんが、あまり深く考えず日本語の慣用表現だと考えると良いでしょう。ちなみに、平安から江戸時代にかけて、土地などの諸権利を売り渡す時の証文のことを「売券」と呼びました。